吹奏楽コンクール課題曲を紹介してみる②
こんにちは、ぐーほんです。
今回はインパクトのある課題曲を紹介しようと思います。
これらの曲を聴くと「えっ、これが課題曲なの!?」と思われること間違いなし!
あまりのインパクトゆえに癖になるかも...
前回は1曲だけでしたが、今回は2曲紹介していこうと思います!
- 1.「高度な技術への指標」
「いや待てお前、ふざけてんのか」と言われそうな曲名ですが、マジなんです。
「高度な技術への指標」...
いかにもクラシック音楽・吹奏楽初心者お断りみたいな堅苦しそうな曲名ですよね!
ですが、聴いてみますと...
・冒頭のトランペットの素早いフレーズ
・中盤のノリに乗った木管楽器
・リズム良く演奏する中低音楽器とドラム
・そして最後は全員はっちゃけた演奏で終わる...
何これめっちゃ楽しい!!!
そう、実はこの曲、ポップス系課題曲なんです!
ポップス系の課題曲は1970~80年代に流行しましたが、この「高度な技術への指標」は
・課題曲史上初のポップス系課題曲
・課題曲史上初のドラム使用曲
・曲名と曲のイメージが思いっきり違う
といった点でとても斬新な曲だったのです。
「じゃあ曲名はただの誇張ってこと?」と思われたかもしれません。
大丈夫です。全然誇張じゃありません。
この曲は先ほどの冒頭のトランペットのフレーズを聴いてもらうとわかるように、難易度は課題曲としてはトップクラスといえるでしょう。
実際、全国大会で金賞を受賞したのは中学の部の1校だけ。
高校の部に至っては1校も受賞していません。この事実からも、この曲の難易度が分かると思います。
さて、この曲ですが是非聴いて頂きたい演奏があります。
それは阪急百貨店吹奏楽団とシエナ・ウインド・オーケストラです。
前者はスウィング調に演奏されています。スウィングとはジャズでよく用いられる演奏方法なのですが、これがポップスであるこの曲と見事にマッチしている名演です!
後者は超高速演奏をしたことで有名で、ただでさえ激しいこの曲が更に激しさを増して
います!!
時間も4分ほどなので、是非聴いてみてください!!
情報:「高度な技術への指標」
作曲者:河辺公一
1974年度吹奏楽コンクール課題曲B
2.マーチ「潮煙」
例えば運動会。或いはスポーツ大会の開会式。
マーチは行進曲ですので、皆さんもスポーツ関連の行事や大会で耳にする機会が多いと思います。
思い出してください。マーチはどんな感じの曲でしたか?
「明るくて楽しい」
「行進したくなる」
恐らくこのようなイメージを持つ方も多いと思います。
さて、私が今から紹介するこの「潮煙」という曲。
全力でマーチのイメージをぶち壊してきます。
...は?どういうこと?
と思われるかもしれません。
ですがそのように言う理由は聴いてみるとわかります。
まずメロディーがどう聴いてもマーチっぽくないんです!
この曲のことを全く知らずにを聴いた方は、あまりの渋すぎるメロディーゆえに演歌か何かと思われてしまうのではないでしょうか?
更にリズムもなんだかずっしりとしていて歩きづらそうですね!
果たしてこの曲聴きながらちゃんと行進できるんでしょうか......
この曲流して行進している様子を一回見てみたいです...
(実際はちゃんとほかのマーチのように行進できるようにはなってますけどね...)
その「マーチらしからぬマーチ」として絶大なインパクトを与えた「潮煙」。
時間もほぼ3分なので、ラーメンタイマー代わりに是非一度聴いてみてください!!
情報:「マーチ『潮煙』」Ⅲ
作曲者:上岡洋一
1993年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ
...という訳で本日は二曲紹介してみました!
実はまだまだインパクトのある曲はあるのですがそれはまた別の機会に...